日々日記
2007.12.04 (火) 風邪が治らない
■頭痛が治まらないまま,午前中はロボット工学の試験.とはいえ5年生後期の選択の授業のため,なんと受講者は6名.授業もやり易かったが試験もやり易い.
2007.12.05 (水) 試験監督+出張
■午前中は試験監督.午後は出張.本校が今年,獲得した助成金に基づく事業の一環として,「高専の先生も学校内に閉じこもっていないで外部の企業の”ものづくり”の現場を見てそれを創造教育に生かそう」である.企業出身の私よりも企業経験の無い先生が行くべきなのだが...手が上がらなかったようだし,そもそもボクは(現場を離れたからこそ)現場に行くのが大好きなので,ハイハイハイと手を挙げて参加.
■今日,お邪魔した会社は工場内の生産設備を設計・製造する三重県内の企業で,本校からの卒業生がこの数年の間に4人も就職している会社.実は4人とも知っている学生,ということもあって訪問をとても楽しみにしていた.13時に出発して14時到着.会社概要,経営方針の説明を受け,会長との”ものづくり”の勘所などに関するディスカッションの後に現場を見学する.予定では16時半に終わるはずが18時半まで掛かった.他に同行した3名の先生と1名の技術職員の方々も楽しんだようですが,多分,私が一番楽しかったと思う.勿体無いなぁ,こういう機会は活用しなくちゃ.さて,別件だが,金曜日には鈴鹿市内の自動車製造メーカの工場見学もある.鈴鹿に引っ越してきて7年目だが,いままでチャンスが無くて見学会に参加できなかったのでとても楽しみ.
2007.12.06 (木) BMP_measure2完成
■ユーザからの要望を受けて複数ファイルの同時処理に対応した暫定版のVer.2をさらに仕様を拡張し,もっと拡張し,もっと,もっと,そして徐々にコーディングし続けたBMP_measureがやっと完成しました.Ver.2というより,Ver.10くらいにVer.1とは異なる.基本設計の甘いところも継承してしまったが,C++のclassの恩恵を十二分に生かして,予想よりも短期間で各機能の実装が完了した.
■機能を増やすと設定ファイルの項目も増える.そこでメニューを付けた.画面からはみ出してしまうような大きな画像を扱えるようにスクロール機能も付けた.いままでExcelなどの表計算ソフトで行っていたであろうデータ値の変換も線形変換のみだが対応した.何に使うのか自分でも分からないが補助線を表示する機能も付けた.単にクリックした座標値を計測するだけではなく,そのときに同時に押されていたキー(SHIFTとCTRL)もデータとして記録できるようにした.これは色々な応用例が考えられる.データ出力フォーマットも様々な形式に変えられるように拡張した.測定途中で中断する機能も付けた.もう,これ以上は思い付かない.
■あとはドキュメントを整理し,オンラインマニュアルを作成し,VECTORにバージョンアップ登録するだけだ.
2007.12.19 (水) Subversion導入
■Moodleを独自に改良したfs_moodleというものを製作し,配布しています.このソースリストの管理に,バージョン管理ソフトウェアSubversionを導入しました.20年以上前,RCSという名前の通りのリビジョン・コントロールソフトウェア(システム?)を使用していたことがあります.
■Webで情報を集めてみるのだが,どうも集中力が足りないし,公開されている情報は初心者向けか,極度に高度な内容のいずれか.そこで書籍を購入した.「入門SUBVERSION」.Windows/Linux対応と書いてあり,Windows中心に記述されている.内容は良いと思うのだが...文章がものすごく冗長.「ローマ軍に壊滅されたカルタゴのように後には何の痕跡も残りません」といった例え話も苦痛だが,章のタイトルであろうが本文中だろうが「ひとりで使うときの話し」のように”話”ではなく”話し”で統一されている.こういうものなの? 文語で書くと初心者には堅苦しく感じられるから口語で書こう,といったノリも苦手だが,スチュアデス(キャビンアテンダント,スチュワーデスのこと)程度は翻訳家の拘り(著者の趣味の一つが翻訳)なのかな?で済ませられる.でも,ここまで特異な文体は英日翻訳ソフトの出力以外にはお目に掛かったことが無かった.情報系の書籍の出版元として割と有名な秀和システムさんから出版されているだけに不思議でならない.
■SubversionのWindowsクライアントであるTortoiseSVNには素晴らしいヘルプファイル(日本語への翻訳も読み易くて好印象)が付いているので,基本的な部分はこのヘルプを読んで学習した.応用に関しては,購入した書籍の方を参考書として活用し,なんとかApache(+DAV)でWeb経由でもチェックアウトできるところまで漕ぎ着けた.
■さすが,評価の高いシステムだけあって,ほとんどケチを付けるところがない.チェックアウトすると全てのファイルのタイムスタンプがチェックアウト時の日時になってしまう点は改善して貰えると助かるが,リビジョンコントロールを行っているので,リポジットからチェックアウト/更新する使い方ならば,そもそもタイムスタンプに意味は無いと言われれば,一応,納得.
2007.12.20 (木) 故障ではない
■半年ほど前から,LenovoのノートPC(Thinkpad X32)の無線LANが使えなくなりました.そういえば授業にこのノートPCを持っていったときに,ACアダプタの電源ケーブルに足を引っ掛けて,本体を教卓の上から「バスン!」と地面に落下させたことがあった.きっとあの時に何か壊れたのだろう.無線LANのアクセスポイントを探索させても「無線LANアダプタの電源が切れている.ONにするか?」といったメッセージが繰り返し現れる.
■先日,512MBしかなかったメモリを1GBに増設した.メモリ増設は本体裏面のカバーを外すだけで簡単に完了する.そのついでに,ちょっと無線LANの不具合も調べてみようと思い立った.もしかしてコネクタが緩んでいるだけかも知れない.ちなみに多くのメーカは本体の分解の仕方,特にノートPCの分解は推奨していないが,Lenovoは懇切丁寧に図解入りでバラバラに分解する方法をWebページで公開している.これは凄いことだ.
■分解してみたが,特に無線LANのアダプタの緩みも,アンテナケーブルの緩みも見当たらない.仕方ないので諦めかけたところで,Web探索中に気になる書き込みを発見した.LenovoはMicrosoftUpdateとは別に,本体添付ソフトウェアやドライバなどのオンラインアップデートサービスを行っている.当然,無線LANの調子が悪くなったときに,ハードウェアの故障よりもソフトウェアの不具合を恐れて最新版に更新していた.ところが,どうやらこのアップデートの作業が不具合に繋がる場合があるらしい.Webページを参考にしながら,まずはいま登録されている無線LANのドライバを削除し,改めてドライバを入れ直すと...直りました.
■夏休みの期間に講師として参加したSSS2007(「Moodle講習会」)では会場にFreespotを用意して頂いたにも関わらず,私のノートPCはインターネットに接続できない.仕方が無いので奥村先生のMacを借りたのだが...半年以上,無駄にしてしまったのは痛かった.でも,懸案事項が一つ減って気持ちが楽になった.
■ところがメモリが1GBに増えていない.むむ,サードパーティ製とはいっても国内有名ブランド製ですよ.もう一度,本体裏のカバーを外して増設したメモリと最初から搭載されていたメモリを見比べてみると,増設したメモリは”あと一歩”押し込みが甘かった模様.グッと押して,電源を入れると無事に1GBに増えました.これでWindowsの起動も,PowerPointの起動も少しは早くなるだろう.
2007.12.25 (火) Moodle勉強会
■午前中は,工学実験の再実験.
■2月に三重大の奥村先生をお招きして紹介があったe-LearningシステムMoodleが本学でも試験運用を始め,数名の先生が実際に使い始めました.私もつい悪乗りしてかなり深入りしてしまったということもあり,3名の講師の1名に選ばれました.予想通りというと問題ありだが,あまり人が集まらなかった.興味がないというよりも,アナウンス不足かな? それと先週で授業が終わって,今週から休みに入る人も多いし,補講を行っている先生もいる.
■まず,Moodleがなんだか,まったく分からない人が多いのではないかと思ったら案の定,関係者以外は「うんうん」と頷いている.極めて簡単に概略の説明と実例を示すも,うーん,どれだけ伝わったのだろうか.準備が不足していたこちらにも問題があるのだが,実際に端末について作業をしながら講習を行った方が良いのではないだろうか(次回はその方針で開催される予定).
2007.12.26 (水) 目録
■今日も午前中は工学実験の再実験.むー.
■午後一番,校長室で目録を頂く.先日,応募した学内の提案制度(15件の応募中,2件が佳作)で採択された副賞1万円の目録を頂く.本当は先日の忘年会の席上で授与式を行うはずだったのだが,寮監のため忘年会に出席できなかったので,一人だけ校長室で受け取るハメに.
■午後は仕事をこつこつとこなし,夕方からMoodleの多言語対応に関するオンラインドキュメントをポチポチと入力し始める.MediaWikiというシステム自体,初めて使うので試行錯誤が続く.こういう努力がいつか何かの形で報われるのでしょう,多分.ついでに一件,Moodleの機能改善を行い,パッチを投稿する.
2007.12.27 (木) 深入り
■口が滑ったと言ってしまえばそれまでだが,行きがかり上,Moodleの多言語対応のまとめの資料をmoodle.org上で行うことになってしまった.勿論,本家(英語)の方ではなく,日本語(Japanese)のコース内での話.ここでまとめた資料を元にして本家に修正を訴えるための情報集約を行う.Moodle自体は多言語に対応していることをウリの一つにしているが,やはり細かな所にバグや仕様上の問題が残っている.国内のMoodlerがそれぞれ独自にパッチを当てて公開しているのだが,各パッケージごとに方言がある.それを公開の場で比較していこうというもの.オンラインドキュメント(MediaWiki)の編集を始めたところ,ドキュメントの構成がグチャグチャになってしまった.しかし私には構成を新規に追加し,中身を書く権限はあっても,構成を変更する権限が無かった.お願いしたところ編集の権限を付与して貰えそうな流れになってきた.これでより一層,足を洗えなくなってしまった.とはいえ,世の中の人のためになる成果物を残せる仕事ですので,本業ではないけれども遣り甲斐はある.あとは周りの人がどう評価するかだが...業績には成らないわなぁ,本でも書かないと.