日々日記
2007.04.01 (日) ロボカップジュニア
■姉貴からメールが届いた.甥っ子(小学生)の参加するチームがロボカップジュニアのダンス部門の関東大会で2位になったらしい.5月3日から5日,大阪で開催される
ジャパンオープンにチームで参加するらしい.いやぁ,レゴオタクとか周りは言っていたけれども,全国大会出場とは,おじさんを追い越したね.このままロボットエンジニアを目指すのか,どうなるのか.
2007.04.02 (月) ネットワーク設定
■新しく赴任してきた先生のネットワーク設定を行なう.若い人ですから話が早い.いつもの1/3くらいの時間で設定終了.本校で使用しているメールクライアントと同じソフトを常用されていたので,その点も話が早かった.
2007.04.03 (火) 缶詰
■10時の新校長就任式から始まり,学生主事補会議が終わったのが12:55,13時からは教室会議で,終わったのが15時.その後,工学実験手引書のソーティング作業を行って,終わったのは16時過ぎか.
2007.04.04 (水) 入学式
■本日は入学式.例年になく心地よい晴天,サクラも散らずに丁度,満開.黄砂も飛んでいない(笑).朝っぱらから猫に飛びつかれて負傷...両手両足で腿と腹の柔らかいところに爪を立てて貼りつかれた.流血.でも,かわいいから許す.
■朝から専攻科の入学式,学科の入学式.終わった後は卒業生のT君と雑談.14時から会議+会議で終わったら16時ごろ.M科の準備室で雑談中に何気なく腕時計を見ると[4:44:44 4.4].「すごい,すごい」と喜んでいたら「センセ,死にますよ」.ひー.
2007.04.07 (土) フーリエ
■moodleのHTMLエディタにスペルチェック機能(GNU Aspell)を追加したのだが,動くには動くが期待した動作をしない.moodle.orgのHTMLエディタでスペルチェック(Thsi is a pen.)をしても同じ画面なので,そういうものなのか? いや違うだろうなぁ.
■moodleはほどほどにして,応用数学Iの準備を始める.まずはフーリエ級数.改めて人に教えるという立場で勉強し直すと,これがべらぼうに面白い.そうか,学生の頃にこの面白さを知っていたら,もっと賢くなれたな.と言いたい所だが,当時とは違い,数学全般+工学のさまざまな周辺知識がフーリエ級数という概念を中心にガシンガシンと連結していくところに面白さがあったので,周辺知識なしだと,やっぱり退屈な内容なんでしょうね...でも,フーリエ級数は,高専の学生として勉強した際に,軽い衝撃を受けたのを未だに覚えているから,やはり食いつきの良いネタなんでしょね.このままラプラス変換まで勉強できると思うと,授業準備も結構楽しい.
2007.04.09 (月) mechMoodle,第一の試練
■3年生の授業,「情報処理応用」でmechMoodleの初の実用試験を試みる.まずは全員が一斉にブラウザでログイン画面を出せるか.これは出ました.さぁ,ログイン開始.惨敗.あちこちから「ログインできない」の声が聞こえてくる.うーん,10人ずつぐらいにした方が良かったか? Apacheが人数分のチャイルドプロセスを生成する.1.2GBの物理メモリでは不安だったが,どうやらログインできないのには別の理由があるようだ.管理メニューで学生のユーザ情報を見てみると,アカウントの認証方式がこちらで設定したpop3とは別の物になっている.調べてみたところ,ユーザを一括登録する際に作成したExcelのデータに大きなミスがあった.pop48? なんだそれは.うーん,値のコピーに関するExcelのお節介機能にハメられた(この機能に助けられたことは一度も無い).pop3, pop4, pop5, pop6, pop7...こんなデータを送られたらユーザ登録でエラーも発生するだろう.しかし一人だけはpop3の学生がいたのだからログインできても良いはずだが...
■注文したはずなのに手元に届かなかった「応用数学」の新しい教科書が,どうやら数学科の方に配布されていたらしい.2冊,確保した.そして古いほうの教科書と比較してみると...おっと,予想していた以上に違う.厳密さでは正しい記述だと思うが,理解のし易さは古い教科書の方に軍配が上がるな.という訳で,明日の授業は古い教科書に基づいたストーリーで授業を行なおう.
2007.04.10 (火) 本格的に授業開始
■昨日の1,2限は「メカトロニクス基礎」,これは材料工学科への出張授業.内容は昨年まで行なっていたものと基本的に同じなので授業準備は特に必要ない.7,8限の「情報処理応用」も昨年に引き続き2年目の授業なのでこれも授業準備は不要.それに対して今日の1,2限の「応用数学I」は今年から始める授業なので授業ノートも完璧とは云えないし,どれくらいのペースで進めれば良いのか,学生の反応を見ながら判断しなくてはいけない.学生時代,数学が得意だった訳ではないので,どういう授業を行うと学生がやる気を失いのか,よーく分かる.かなり基礎的な公式も手を抜かずに細かく説明したところ,色々と質問や意見も出て,非常に食いつきが良かった.ただ,思ったほどは授業が進まなかった.PowerPointを併用したので,理解の難しい箇所をビジュアルで説明できたのは良かった.昨日,帰宅時間を1時間遅らせた価値は十分にあった.でも,晩御飯遅くなってごめん(私信).
■午後は「総合実習」の授業.これも過去6年間行ってきた授業なので勝手は知れたもの.今年からサポートする教職員の数を増やしたこともあり,一人当たりの負担はかなり減少する.授業開始のオリエンテーションとして配る資料を午前中に修正し,昼休みに印刷.昼ごはんを食べたら即,授業.かなりスムーズに話も進み,良い授業だった.
■昨日のmechMoodleのユーザ登録のミスを全て訂正する.これで次の授業の際に,5人ずつくらいログインして貰って正常に動くことを確認しよう.プログラム課題の提出に関しては,(自分だけで試したところ)非常に便利であることが判明している.昨年までは課題をメールで提出して貰っていたが,授業が終わって部屋に戻ると5〜60通のメールが届いている.一人で2通も3通も送らないで...これがWeb上で管理できるようになれば,少なくともこちらのメールボックスに負担は掛からなくなる.
■夕方に回収してきた郵便物の中に,プロコン(全国高専プログラミングコンテスト)の資料が入っていた.ふむふむ.って,私はプロコン担当じゃなくて,ロボコン担当だぞ?! こういう勘違いはちょっと嬉しいのだが,もし勘違いではないとすると,少し怖い.そういえば昨年までプロコン担当していた電子情報工学科のY先生が東北地方にある大学に異動したなぁ.でも,やはり勘違いだろう.明日,事務方に連絡しよう.
■日本育英会(現在は日本学生支援機構)から免除職在職届用紙が届いた.この書類は2年に1回しか届かないので,毎年,「来るか,来ないか」ドキドキする.大学に編入して学部の2年間(2種),大学院修士で2年間(1種),その後,民間企業で4年間働いたので,この4年間分は免除されず返還が必要.既に2種分は利息が勿体無いので先に返済している.民間企業から大学院博士課程に戻って3年間,毎月12万5千円を支給して貰ったので合計450万円.2001年4月から免除職である高専教員になったので,2016年3月まで勤続すれば支払が免除される.既に6年間,働いたので,あとは9年間.でも,実は450万円割る15年,年で30万円が浮く計算ですが,私が民間企業で働き続けていれば年収はいまより30万円以上高かったはずです.だから,本当は大して得な訳ではありません.「いやぁ,奨学金を免除して貰うためには高専辞められないなぁ」と時々,口にしますが,軽いジョークです.ちょっと計算すれば分かることです.世の中では「公務員の給料は高い」と良く言われますが,公務員の給与はある程度の規模以上の企業に勤める方々の年収の平均額と比較をして算出されています.一方,高専や大学などの高等教育機関に勤務する先生方の学歴は修士以上です.東証一部上場企業等に就職すれば,いまよりもっと給料は高い訳です.いや別に学歴が高いとエラいという話をしたいのではなく,大して高くない給料でも働き続けるのには(各人違うけれど)理由があるのでしょう.ですからあまり声高に「もっと給料あげろー」とは言いません.もしもっと高い給料が欲しければ私立大学に行けば良いのですしね.
2007.04.13 (金) 朝から晩まで
■午前中は創造工学,午後は工学実験.一日中,4年生の学生と一緒に過ごす.これがあと半年続く.座学ではないので気楽だが,午後の工学実験は喋りっぱなしなので,かなり疲れる...
■電源関係の故障で動かなかった2台のPCが突然,動くようになった.かなり謎.かといって安心して,そのうちの1台を工学実験に使用していたところ,突然何の前触れも無くリブートしてしまった.シーケンサーのラダーを入力し終えていた学生には気の毒なことをしてしまった...遊んでいるPCが1台あるので,工学実験にはこれを用いよう(6,000円で購入し,博士課程の4年間の間,広島で使用していたもの.Celeron300MHzだが,工学実験程度ならばまだ減益).
2007.04.14 (土) 100Vから帰宅すると,確かに不透明
■しばらくは応用数学Iの授業準備などで土曜日も出勤が続きそう.5月には日本福祉工学会の学会発表もあるし,やることは山積.三重県からの助成金に対する報告書も書かなくてはいけない.成果発表会もあるらしい(研究費を出して貰ったのですから当然ですが).
■仕事に追われる日々を楽しむにはスケジュール管理が欠かせない.私はHP200LXという'93年頃に発売された(のはHP100LX.その後継機)パームトップPC上のPIM(Personal Information Manager)を愛用している.ToDo(やること)リストという機能に,やらなくてはならない仕事を箇条書きしていき,完了したらその項目を消す.この消す時の快感たるや...それはともかくとして,昨日の晩に入力したと思われるToDoの意味が不明である.

「100Vから帰宅」というタイトルで,中身が「すると,確かに不透明」.確かにこのところ,寝不足が続いている.寝る直前はかなり意味不明な行動を取るし,風呂場でシャワーを浴びながら膝がカックンしたりしている.100Vというのはきっと,百ボルトなのだろう.商用電源だと仮定したいところだが,帰宅するのが良く分からん.そのまま本文が「すると,確かに不透明」.帰宅したら不透明?何が不透明なのだろう.ちょっと詩的な表現で,「なんとなくクリスタル」な感じ(読んだことありません).もし,このまま私が何か事件に巻き込まれた時に,警察の皆様がかなり頭を悩ませる(本人だって何のことやら分からない)のは気の毒なので,嫁さんに電話で「変なToDoがあってさー」と伝えておいた.
■ちなみにその次に入力したと思われるToDoが「辞書データをクピ」(コピーと思われる)なのは,微笑ましいTypoであり,何をすれば良いのかは明確だ.”不透明”でいま連想されるのは,水道管の交換工事を行なったにも関わらず,相変わらず赤茶けた水が出てくる実験室の水道くらいですねぇ.意味不明なリストは消したくても怖くて消せないなぁ.
2007.04.15 (日) 地響き
■台風は来ないし,地震も無い.さすがはお伊勢様に守られた土地だと安心していたのですが,日本だけではなく世界中で大きな地震が発生する中,私が小学生の頃からいつ来るか,いつ来るかと言われて続けてきた東海地震がやって来かたと身構えました.
■買い物から車で戻ってきて,私は立体駐車場に車を入れ,嫁さんだけ先にマンションの部屋に戻っていました.車を格納し終えてマンションに入ろうとした瞬間に,「ごーっ」という地響きに続いて,「ガシャガシャガシャドシン」という大きな音と共に地面が大きく揺さぶられた.上から落下物があるといけない,と,慌てて後ずさり,電話が通じなくなる前にと思って,即座に部屋に先に戻った嫁さんに電話を掛け,非常階段を使って降りてくるように指示をした.本当に地響きって聞こえるんですね.その後の振動で,周辺からさまざまな警報音が鳴り響いた.
■ネコが怖がって本棚の隙間に逃げ込んでしまい,連れ出せないということですし,直ぐに余震も無かったので,(大荷物を抱えたまま)13階まで非常階段で上がる.「エレベータは止まっちゃった?」という声が下から聞こえる.うーん,こういう状況下でエレベータを使おうとする人が居るとは.階段の途中で,靴下だけで部屋からとりあえず飛び出してきた女性と遭遇.そう,比較的正しい判断.できればクツかサンダルを履いてきた方が良いが.
■部屋に居た嫁さんが言うには,本棚(天井まである本棚を3個並べている)がウニョウニョと踊ったらしい.食器棚など,全て天井に突っ張りポールを入れてあるので転倒したものはない.冷蔵庫の上の空き瓶とか,冷蔵庫の中のオイスターソースの瓶が倒れた程度で済んだ.
■学校のことも少し気になったが,いまさら慌てても仕方がなかったので,気にしないで部屋でくつろぐ.夕方にもう一度,余震があったものの,最初の大きな揺れで問題がなかったので,あまり慌てないで済んだ.どうやら耐震偽装はされていないようだ(笑).先々月あたりに地震保険に入っておいたので,気持ちは少し楽.
2007.04.16 (月) 地震の最大の被害者
■一番,大きなダメージを受けたのはうちで飼っているネコ.暗がりに隠れたまま出てこなかった.いつまで経っても出てこない.やっと出てきたと思ったら,また余震で隠れてしまった.いつも「ごはんー」と鳴いてばかりいるのに.今朝は早朝からニャーニャーニャーと鳴きながら家の中をウロつき回っていた.お陰で寝不足.さきほど嫁さんからメールがあったが,相変わらずソファーと壁の狭い隙間に隠れたまま沈黙しているらしい.暴走車両のやかましい排気音に逃げ隠れする臆病ニャンコではあるが,こんなにも怖がるとは.地震の恐ろしさというのは遺伝情報に格納されているのか? 私なんて,この地震で近鉄が不通になったら月曜日の授業は休みだろうか,なんて考えていたのに.
■とはいえ,朝一番の授業中にエアコンが動き出した「ゴーッ」という音に「あ,地震!?」と狼狽してしまった(苦笑).
2007.04.18 (水) 球技大会
■あいにくの雨で,競技種目は屋内競技のみになってしまいました.午前,午後にそれぞれ別々の競技を二つの体育館に分かれて行なったようです.高専に着任した先生方の多くが驚くのは学校行事の多いこと.大学だと考えるとお節介にみえるくらいに行事が多い.高校だと考えればそれほど違和感は無いと思いますが,球技大会に体育祭,高専祭にマラソン大会.さらに年がら年中掃除をしている.朝の挨拶運動,放課後のクラブ活動,高専体育大会.中学卒業したばかりの学生から成人まで扱うので大変ですね.
■1年生は2泊3日(だったかな?)の研修旅行,2年生は日帰りの研修旅行.したがって3年,4年,5年生のクラス対抗.5年生だからといって一番強いわけではないし,○○科だから運動が強いということもない(私が学生の頃は土木系が一番強く,電気系が最も弱かった).担任をしている5Mはフットサルで優勝したらしい.いまだにフットサルのルールを知らないのだが...今度,調べておこう.
2007.04.21 (土) ちょこまかと小さな仕事
■午前中に家庭の用事を済ませつつ出勤し,昼前から小さな仕事を一つずつ潰していく.昨日,論文の査読をした結果の修正稿が送られてきた.本来はこういう集中力を要する仕事は休みの日の方が効率よい.しかし今日は朝飲んだ鼻炎薬のせいで無性に眠いので,多分,この論文を読んだら5分と持たずに寝てしまうだろう...この論文の査読は,以前に締め切りをオーバーしてしまったものなので,再査読は速やかに終わらせたい.他にも論文の査読の依頼が来ている.貯めるのはイヤだが,月曜日に回す.
■5Mクラスルームの蛍光灯がついている.だめじゃん,つけっぱなしは,と思ってドアをガチャリと開くと学生が中で勉強していた.編入学のための勉強らしい.うむ,頑張れ.
2007.04.24 (火) 同門会
■朝一番は応用数学I.フーリエ級数から複素フーリエ級数へ拡張,の予定だったが,時間切れで複素数とその極形式での表現まで.複素フーリエ級数まで到達すると,その先のフーリエ変換が視野に入り,グッと面白くなる.ただし,既にFFTなどスペクトル解析を実用的に使ったことのある人にとっては,ですが.オーディオ機器に搭載されているグラフィックイコライザーを例にとって説明していますが,アレが何なのか理解していない学生がいるのですねぇ.ちょっと意外.近頃はレコードはともかくとして,カセットテープやビデオテープを例に出してアナログ信号の劣化の話をしようとしても通じにくくなってきており,授業を行なう上では面倒な事態になっている.実生活上では,とても便利な世の中になったという証拠なのだけれども.
■本日の放課後はM科同門会.これは4年生が主催し,M科の新入生を歓待するイベント.とはいえ昔のような”観芸会”(苦笑)のような通過儀礼のようなものではなく,(それでいいのか?と突っ込みたくなるくらいに)和気藹々とした雰囲気で会は進行する.教員はオブザーバーというか,自己紹介が終わった後は単なる観客として体育館の隅でボーッと新入生の自己紹介や上級生のお話などを聞く.最後まで同門会を見たのは今年が初めてですね.ちなみに今年は”将来の夢は海上保安庁”が大ウケ.
2007.04.25 (水) あまり使っていないPC
■二次元CADのソフトをとある部屋の9台のPCにインストール.これらのPCはM科管理ではなく,学校全体で管理されている部屋にあるPCなので,誰も使わなければ全くメンテナンスされない.創造的な授業を行なうための教室として用意されており,数名の先生は有効に活用するのだが,使用頻度はあまり高くない.大人しくCADだけインストールすれば良かったのだが,セキュリティの問題を放置する訳にはいかないのでMicrosoft updateをかけてみたら,(重要性の高くないものも含めて)80項目以上のアップデートが必要であると表示された.うーん,もう少し頻繁にチェックしてあげるべきかも.もちろん,自動更新はONになっています.
2007.04.26 (木) Update
■一昼夜掛かって,やっと71件のUpdateが完了した...9台あると,結構な手間ですねぇ.サイトの都合でアップデートの検索が失敗したり,インストールに失敗していたりして,2時間毎くらいに1度,チェックしに足を運ぶ.この繰返し.リモートデスクトップを使えば楽なんだけれども.