ドリームワールド・サイエンス授業 (津市立南が丘小学校 2003年9月25日,10月9日)

初出: 2003/11/06 T.Shirai
更新: 2003/11/06 T.Shirai

 津市立南が丘小学校(三重県津市垂水)の5年生・6年生の「選択授業」に講師として参加してきました.
 これは津市教育委員会から要請されたもので,ドリームワールド・サイエンス授業という試みです.趣旨は「小学校の理科等において,科学的な思考を養ったり,自然界についての知的好奇心を高めたり,問題解決的な力を育てたりすることが必要であることから,5年制の国立高等教育機関である鈴鹿工業高等専門学校との連携により,専門的な実験・実習を重視した科学教育として実施するもの」です.高等教育機関ならではの知識や設備を用いた小学校の理科の学習指導要項の枠を越えた授業を体験することで,科学への興味を引き出そうという試みです.2003年度,鈴鹿高専からは生物応用化学科,機械工学科,理科教室,材料工学科,電気電子工学科,電子情報工学科の教官が津市内の小学校に出前授業を行います.

 機械工学科からは大井助教授,白井助手の2名で「ロボットを操ろう」という授業を以下の日程で行いました.
  9月25日(木) 14:00〜16:00
 10月 9日(木) 14:00〜16:00
「選択授業」で「理科実験」を選択している5・6年生の学生(各回15名程度)を対象とします.

 授業内容は手動操縦式のロボット(本校機械工学科第3学年の「総合実習」で学生が1年間掛けて設計・製作した「バスケロボット」3台)を教材として,モータの原理とロボットの大まかな構造について簡単に説明した後,実際にロボットの操縦を体験して貰いました.

<ロボットの仕組みと動作原理を説明>
 

<あとは実際にロボットを操縦>
 

 市販のロボットキットではなく,(モータや歯車などを除き)全ての部品を学生が加工・組み立てしたものなので,小学生の目からみて,かなり「かっこいい」ようです.下校途中の学生も足を止めて興味津々の目で食い入るように見つめていました.

 以下は南が丘小学校発行の”こどものくに”という名前の学校便りです.出前授業が終わった直後に刷り上ったものを頂きました.

 

<謝辞>
 ・競技フィールドの木枠の購入・加工は南が丘小学校で用意して頂きました.
 ・事前のロボットの整備は機械工学科の学生数名が快く引き受けてくれました.
 ・バッテリーの充電は谷川技官が完璧に準備してくれました.

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